女の子だったら可愛いピンク。男の子だったらかっこいい青。
今までの経験を通して、私の概念としてはこの考え方が当たり前だったし、疑いもしませんでした。でもレバイン式子育てと出会ってハッとさせられました。子どもの意思を考えずに大人達が勝手に女の子、男の子と産まれてきた性別だけで区別していていると恥ずかしながら初めて気付いたのです。
そこから私は子育てにおいて女の子、男の子の性別の固定概念を捨てることを特に意識してきました。現在私は4歳娘と2歳息子の二児の母です。固定概念を捨てようと意識はしていても、娘はキラキラプリンセスが大好きだし、息子は大の車好きに勝手に成長しています。男女の性の差の特徴は確かに存在するとは思います。女の子が可愛くなりたい、男の子がカッコよくなりたいというのは無意識に沸いてくる感情ではあると思うので、子ども達の好きはそれはそれで尊重してあげたいとは思います。
ある日4歳の娘と2歳の息子の会話のやり取りで私は違和感を抱く出来事がありました。
娘:〇〇は男の子なんだから可愛いおもちゃじゃなくってこっちのかっこいいおもちゃでしょ。この可愛いので遊ばないよ!
2歳息子は娘のプリンセスお城で遊びたがっている場面でした。娘が自分のお気に入りのおもちゃを独り占めしたい気持ちは良く分かりますが、その理由づけが個人的にびっくりしました。親として特に意識していたはずなのに、
4歳の時点でもうすでに男女で区別をしていたのです。
現在子ども達は平日フルで保育園に通っていて、確かに親が知らない社会で過ご時間の方が圧倒的に多いです。私の意識も足りなかったのもあると思いますが、子ども達が過ごす環境を全て把握できる訳ではありません。そもそも自分自身が意識するだけでは不十分であることを実感しました。
その日から私は子ども達に知識として性別について伝えることを意識するようになりました。
まずは絵本を通して性別に注目することからスタート
題材にできる絵本は沢山あるかと思いますが、特に我が家の4歳2歳ふたりに分かりやすく伝わったと思う絵本を1冊紹介します。
題材:よるくま
作: 酒井 駒子
出版社: 偕成社
あらすじ:男の子が夜の森で出会った不思議なくま
「よるくま」との友情を描いています。
ベッドに入ってもなかなか眠りに就けない男の子が、昨日の夜あった不思議な出来事をお母さんに話し、「かわいいこ」と出会ったと言います。そのことを聞いてお母さんは「おとこのこ かしら おんなのこ かな」と聞くのですが、男の子が出会ったのは「よるくま」というクマの子どもだと言うのです。
ここから子ども達と「よるくま」が男の子か女の子かを一緒に考えてみます。「よるくま」は黒なので色での判別もできなく、固定概念を取っ払って子ども達と考えられるのが楽しかったです。
また不思議なことに読む日によって
「よるくま」が男の子になったり、女の子になったり。どっちでもいいか!と投げやりになる日もあったりと子ども達の発想は自由自在。親も学ばせてもらうことが沢山ありました。
これは一例ですが、絵本を通して性別について一緒に考える時間をあえて作るようにしました。そして最後には、「見た目が女の子でも心が男の子の子もいるし、見た目が男の子でも心が女の子の子もいるんだよ。」と伝えるようにしました。
するとある日娘は思いついたかのように、
「今日〇〇くん、プリンセスのエプロンしてたよ!心が女の子なのかな?」と教えてくれました。
娘にちゃんと伝わってるんだと嬉しく感じた瞬間でした。
恐らく私がレバイン式子育てと出会っていなかったら、私は最初の娘の発言も流していたかと思います。というよりも違和感さえも感じていなかったと思います。
レバイン式子育てのインプットがあったからこそ、自分自身で子ども達に働きかけをしようと思ったのです。これは私一人ではなかなか思いつかなかったと思います。またコミュニティのおかげで沢山のお母さん方のアプローチ方法も参考にさせていただきました。
「親から始まる」の大切さを実感する毎日です。
これからもみんなでレバイン式子育てを一緒に楽しみましょう!!